宮澤 邦彦

当院での研修時代は、同期が多く、それぞれが違った強いキャラクターを持っていて、楽しい研修でした。手技などもお互いに競い合うように習得していったように思います。先輩医師も全体的にフレンドリーで科の隔てなく相談しやすい雰囲気がありました。
業務への慣れや経験不足など一般的に研修医が感じるストレスはあったように思いますが、今思えば苦労らしい苦労はしていないのかもしれません。

特に印象に残ったのはやはり外科系の診療です。
普段の研修生活ではなかなかできない手技を、先輩医師にフォローしていただきながら経験できたと思っていますし、その事が、現在、整形外科医としての道を選ぶきっかけになったと思います。

来院される患者さんの中でも運動器疾患を抱えておられる方の割合は非常に高く、ADLやQOLを損なう原因としても大きな割合を占めるので、整形外科医が求められる場面が非常に多いという事が一つあります。
手術や処置など自分の手で直接、疾患や傷害に関わる事ができる点も整形外科を選んだ理由の一つです。

将来的にどの専門科を選んでも、整形外科疾患について最低限習得すべき知識や手技を獲得していただけるように心掛けています。
また、基本的には指導する側が研修で何を学んで欲しいかという事と同等に、研修を受ける側がどのような研修目標を持っているか、何を学びたいと考えているかが重要だと考えていますので研修を始めるに当たってはそのことを話し合うようにしています。

外来患者数多く、患者層も多様なため、整形外科の中でのCommon diseaseを幅広く、また数多く経験できます。
また、外来から入院、手術までを一貫して主治医として担当することで、疾患の評価、治療方針、実際の手術・治療、術後のリハビリ計画までを一連の流れとして経験することができます。

外科系の科は初期研修医にはなかなかとっつき難い印象もあるかと思いますが、当科はスタッフ全体としてフレンドリーな雰囲気のもと、仕事をしていると自負しています。
ともに楽しく成長し合いましょう！